2011年6月20日月曜日

放射線計数管(ガイガーカウンター)

法律で放射線というのは空気を電離する能力を持った粒子線あるいは電磁波のことをいうらしい.霧箱で軌跡を描くもの,ということになる.
ガイガーカウンターは,放射線がガイガー・ミュラー計数管に入って電離させたイオンが電流を流すそのパルスを数える装置で,なにかきたのはわかるがなにが入ったかはよくわからない.
管は金属チューブ,ガラスでおおわれていたりするので
(1)ガンマ線とか高エネルギーX線は,入るだろう,
(2)ベータ線もエネルギーが高くて運がよければ?入るだろう,
(3)アルファ線はマイカ(雲母)膜のような薄い素材の窓からなら入るだろう,プラスチックやガラスはあんまり通れないだろう,
という程度で種類をおおざっぱに判別するようだ.

今話題のナントカシーベルトのような,荷重被曝線量のようなものを測るわけではない.
何ベクレル,のような時間あたり崩壊数を直接測れるわけではない.
測れるのは毎分/毎秒何カウントか,なので,異常がないときのカウント数と,環境放射線被爆量を対応させるようだ.
崩壊核種がきまっていれば,崩壊あたりに出る放射線がきまってベクレルっぽいカウントになるのかもしれない.

ガイガーカウンターは世界的に入手困難,アメリカは輸出管理をしているようだ.
日本ガイシのNGK実験サイトでは写真フィルムケース(←すでに入手困難)にライターガスをつめる自作実験を紹介しているが,インターネット上の成功体験からは,電圧をかなりかける必要があり静電気は結構ためないといけないらしい.

GM管だけはどこかにないかと思ったら,旧ソヴィエト製のガンマ線と強ベータ線のみのやつなら eBay で入手できるのだった.
日本でも紹介しているサイトがあったが,有料ネタにされている.ただ世界中に同じことを考えた方々の成功事例,たとえばたとえばこちらとかなどがあるので参考にしてためしてみた.


CMOS 版 555 タイマで 400V を発生している.
回路はパルスをひろうのが 2SC1815 になっているだけでこれと同じである.
勤務先の居室でのカウントは,建物コンクリのラドンより宇宙線が主だろうか,17 ~ 20 cpm である.
核戦争や原発事故のような状況のための管なのか,アルファ線や弱いベータ線は測る気がないのが,潔い.

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